2026.10.07 | 読了 約12分
一陽来復の貼り方と2027年の方角|冬至〜節分の日程と注意点

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早稲田の穴八幡宮(あなはちまんぐう)で、冬至から節分のあいだだけ授与される「一陽来復(いちようらいふく)」の御守。この記事では、穴八幡宮の公式サイトの案内と国立天文台の暦をもとに、2026年冬至〜2027年節分の日程、貼る日時と方角、貼り方の決まりをまとめました。
この記事の30秒まとめ
- 授与は2026年12月22日(火・冬至)〜2027年2月3日(水・節分)。この期間の前後には受けられず、郵送もありません。
- お祀りは、冬至・大晦日・節分のどれかの日が終わる夜中0時ちょうど。部屋の中心から見た恵方に「一陽来復」の文字を向けて貼ります。
- 2027年の恵方は壬(みずのえ)=北北西やや北。壁や柱に直接貼り、画鋲やテープは使いません。
一陽来復とは
「一陽来復」は、もとは中国の古典『易経』の言葉です。易では、陰暦10月に陰がきわまり、11月の冬至に陽が初めて生じると考えます9。64ある卦(か)のうち「復(ふく)」の卦は、いちばん下に陽の線がひとつだけ戻ってきたかたちで、ここから冬至、そして悪いことが続いたあとによいことがめぐってくる意味になりました9。
復の卦の本文には「七日來復,利有攸往」(七日でまた戻ってくる、行くところがあればよい)とあり、その解説には「復其見天地之心乎」(復に天地の心を見るか)という一節があります10。
冬至は、1年でいちばん昼が短い日。ここを底に、明日から日が長くなっていきます。en:musubiは、一陽来復を「どん底のあとに、光が戻ってくる」ことのお守りだと考えています。金運のお守りとして有名ですが、今年うまくいかなかったことを、来年に向けて切りかえる合図にもなります。
穴八幡宮と「金銀融通の御守」
穴八幡宮は、康平5年(1062)に源義家が兜と太刀を納め、八幡宮をまつったのが始まりとされます。寛永18年(1641)、南側の山すそを切り開いたところ神穴が現れ、中から金色の御神像が見つかったことから「穴八幡宮」と呼ばれるようになりました4。その後、徳川家光が江戸城北の総鎮護として社殿の造営を命じ、慶安2年(1649)に完成しています4。ご祭神は應神天皇・仲哀天皇・神功皇后です4。
一陽来復の御守は、穴八幡宮の福神(打出小槌)に由来し、江戸時代の中ごろから冬至の福神祭で授けられてきた「金銀融通の御守」と案内されています1。
向かいにある放生寺(ほうじょうじ)でも、「一陽来福」というお札が授与されています。こちらは天保年間から寺に伝わる秘法にもとづくもので、「福」の字は観音経の「福聚海無量」に由来すると説明されています5。穴八幡宮は、よそで出されている同じ名前の御守とは一切関係がないとしています2

2026〜2027年の授与期間と、お参りの注意
| 日付 | できごと | メモ |
|---|---|---|
| 2026年12月22日(火) | 冬至・授与の始まり | 冬至の時刻は5時50分6 |
| 2026年12月22日の夜中0時 | 1回目のお祀りの時刻 | 22日が終わり23日になる瞬間 |
| 2026年12月31日の夜中0時 | 2回目のお祀りの時刻 | 大晦日から元日に変わる瞬間 |
| 2027年2月3日(水) | 節分・授与の終わり | 立春は2月4日7 |
| 2027年2月3日の夜中0時 | 3回目のお祀りの時刻 | 節分から立春に変わる瞬間 |
穴八幡宮の案内では、授与は「毎年12月冬至の日から2月節分の日まで」で、冬至より前、節分より後には出せないとされています2。参拝することが大切なので、郵送での授与はしていません2。
- 授与の期間中は、御朱印の受付はありません2。
- 支払いにクレジットカードや電子マネーは使えません2。
- 冬至の日は周辺で交通規制があるため、電車などの公共交通機関で来るよう案内されています2。
- 初穂料(金額)や授与の時間は、公式サイトに記載がありませんでした。最新の案内を確認してから出かけてください。
2026年の冬至は平日の火曜日。当日は交通規制が出るほど人が集まるので、無理に冬至に行かなくても大丈夫です。授与は節分まで約1か月半あり、お祀りは大晦日や節分の夜にもできます。
貼る日時と、2027年の恵方
お祀りする日は、冬至・大晦日・節分のうち都合のよい日を選びます。時刻は、その日が終わる夜中の12時(0時)ちょうど1。穴八幡宮のよくある質問では「何分何秒とは考えず」、日付が変わる瞬間と考えてよいと説明しています2。
| 日 | 向いている人 |
|---|---|
| 冬至(12/22の夜) | 冬至当日に授与を受けた人。光が戻る日にそのまま始めたい人 |
| 大晦日(12/31の夜) | 年越しといっしょに区切りをつけたい人。年末に授与を受けた人 |
| 節分(2/3の夜) | 年明けに授与を受けた人。立春から始まる暦の新年に合わせたい人 |
方角は、部屋の中心から見て、その年の恵方に「一陽来復」の文字が向くようにします1。恵方は御守と一緒に渡される説明書にも書かれています1。
2027年の恵方は「壬」=北北西やや北
恵方は、その年の十干で決まります。辞典の説明では、丁の年の恵方は「壬(みずのえ)」の方位で、およそ北北西8。2027年の干支は丁未なので12、恵方は壬です。
方位を24に分ける二十四方位では、1つの方位が15度。壬は真北(子)の西どなりで、真北から時計回りに数えると345度、北北西よりやや北にあたります(編集部の計算)。
参考までに、2026年の恵方は丙(ひのえ)=南南東やや南(165度)でした。丙の年の恵方は丙の方位とされ8、放生寺の2025〜2026年の方位の案内でも、恵方は巳と午の間とされています5。去年の御守と今年の御守では、向きがちょうど反対(180度ちがい)になります。
スマホのコンパスで測るときの注意
方位磁石が指す「北」は、地図の北(真北)とずれています。国土地理院によると、東京では方位磁石の北が真北より西へ約7度40分ずれています(2020年の値)11。
このずれは、15度の幅で考える恵方では半分くらいにあたります。スマホのコンパスアプリに「真北」を使う設定があればオンに。方位磁石を使うときは、針が指す北から少し東(時計回り)に寄せたところを真北と考えて、そこから345度の方向を探すと正確です。
貼り方の手順と、やってはいけないこと
- 場所を決める:家ならリビングや居間。会社なら代表者の部屋か、みんなが集まる部屋1。
- 部屋の中心から恵方を測る:中心に立ち、壬の方向(北北西やや北)にある壁や柱を探す1。
- 夜中0時ちょうどに貼る:和のりなどで、壁や柱に直接貼る。台紙は使わない1。
- 画鋲で刺したり、上からテープで押さえたりは「絶対にしてはいけません」とされています1。
- 神棚や、ほかの神社の御守と並ぶときは、上下の差をつけません1。
- エアコンやドアがじゃまなときは、恵方の線から左右にずらして貼ってかまいません1。
- 落ちてしまった御守は、もう一度お祀りすることはできません。引っ越し先に持っていくこともできません1。
- 中身は冬至祭でお供えした神饌なので、開けてはいけません2。
なお、公式サイトには貼る高さの決まりは書かれていません。早稲田大学の紹介記事では「高い場所に奉る」と紹介されています13。
一人暮らしのワンルームなら、部屋の中心はベッドや机を含めた「部屋全体の真ん中」と考えます。賃貸の場合は、和のり(水でのばせるでんぷんのり)を少量使うと、1年後にはがすときも壁を傷めにくいはずです。気になる人は管理規約もあわせて確認しておきましょう。
1年たったら、お返しする
お返しするときは、白い半紙か封筒に包んで社務所へ納めます1。落ちてしまった、引っ越すなどのときは、朝9時〜夕方4時に納め、神前で報告のお参りをします1。一般の御守のお返しは9〜17時で、郵送では受けていません3。
次の冬至は2027年12月22日(水)11時42分です7。新しい御守を受けるのは、この日からになります。
古いお守りのお返しのしかたは、古いお守りは、感謝を込めてお返しするでも紹介しています。
ほかの御守を転売で買わない
毎年この時期になると、一陽来復の御守がフリマアプリや通販で売られているのを見かけます。穴八幡宮は、参拝することが大切だとして郵送もしていません2。en:musubiでは、こうした転売品は紹介しません。お参りして受けることそのものが、一陽来復の楽しみだと考えています。
あわせて整えたい、玄関と財布
一陽来復は「金銀融通」の御守1。お祀りの日に向けて、家の入り口と財布も整えておくと気持ちよく新しい年を迎えられます。玄関の整え方は玄関の風水、財布を新しくする日は財布を買い替える吉日2027で紹介しています。
お祀りの準備にPR
価格・在庫は販売ページでご確認ください。リンク先で購入されると、en:musubiに紹介料が入ることがあります。
まとめ
一陽来復の御守は、穴八幡宮で冬至(2026年12月22日)から節分(2027年2月3日)までだけ授与されます267。お祀りは冬至・大晦日・節分のどれかの日の夜中0時ちょうど、部屋の中心から恵方の壬(北北西やや北)に文字を向けて、壁や柱に直接貼ります18。落ちたら貼り直さず、1年後は社務所へお返しします1。
光が戻ってくる冬至に、来年への切りかえを。
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出典・参考(2026年10月7日確認)
- 穴八幡宮 公式サイト「一陽来復」 https://www.anahachimanguu.jp/ichiyouraifuku/
- 穴八幡宮 公式サイト「よくある質問」 https://www.anahachimanguu.jp/faq/
- 穴八幡宮 公式サイト「御守・御札」 https://www.anahachimanguu.jp/amulet/
- 穴八幡宮 公式サイト「由緒」 https://www.anahachimanguu.jp/about/
- 放生寺 公式サイト「一陽来福」 https://www.houjou.or.jp/itiyouraihuku.html
- 国立天文台 暦要項 令和8年(2026)二十四節気および雑節 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2026/rekiyou262.html
- 国立天文台 暦要項 令和9年(2027)二十四節気および雑節 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2027/rekiyou272.html
- コトバンク「恵方」(デジタル大辞泉/改訂新版 世界大百科事典) https://kotobank.jp/word/%E6%81%B5%E6%96%B9-37340
- コトバンク「一陽来復」(デジタル大辞泉/改訂新版 世界大百科事典) https://kotobank.jp/word/%E4%B8%80%E9%99%BD%E6%9D%A5%E5%BE%A9-433829
- 『易経』復卦(原文) https://yellowbridge.com/onlinelit/yijing24.php
- 国土地理院「方位磁石の指す北は動き続けています」(磁気図2020.0年値) https://www.gsi.go.jp/buturisokuchi/press_magnetic_charts2020.html
- 国立天文台 暦象年表 令和9年(年の干支:丁未) https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/cande/pdf/cande2027.pdf
- 早稲田大学「穴八幡宮の一陽来復」紹介記事 https://www.waseda.jp/top/?p=63169
授与の日程・作法は穴八幡宮の公式サイトの案内(毎年共通の内容)をもとにしています。2026〜2027年の授与について、公式サイトでの新しいお知らせは記事作成時点で確認できませんでした。お出かけ前に、必ず穴八幡宮の最新の案内をご確認ください。曜日と方位の角度は編集部の計算です。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
明日が、すこし楽しみな一日になりますように。



