2026.10.17 | 読了 約5分
結婚祝いの縁起物|喜ばれる贈り物と避けられてきた品の理由

大切な方の結婚が決まったら、心をこめてお祝いを贈りたいものです。けれど、「この品物は縁起が悪いって聞いたけど、大丈夫?」と迷うこともありますよね。結婚祝いには、昔から縁起を担いで選ばれてきた品と、反対に避けられてきた品があります。この記事では、結婚祝いに喜ばれる縁起物と、避けられてきた品の理由、そして今の考え方まで、気持ちよく贈るためのヒントをまとめます。

結婚祝いに選ばれてきた縁起物
まずは、結婚祝いにふさわしいとされてきた、縁起のよい贈り物をご紹介します。
二つで一組のもの
夫婦箸、夫婦湯呑み、ペアのグラスなど、二つで一組になっているものは、ふたりの末永い幸せを願う贈り物として人気です。とくにお箸は、二本そろって初めて使えることから、支え合う夫婦の象徴とされてきました。
末広がりのもの
扇子は、広げると先が広がっていく形から「末広(すえひろ)」とも呼ばれ、繁栄が広がっていくようにとの願いを込めて結納品にも使われてきました。
長寿や繁栄を表すもの
鶴や亀、松竹梅などの吉祥の柄、ご縁や円満を表す七宝柄など、縁起のよい柄のものも喜ばれます。柄の意味を添えて贈ると、ぐっと特別な贈り物になります。
紅白・ご縁を表すもの
紅白の水引を添えた贈り物や、紅白のお菓子なども、お祝いの気持ちがひと目で伝わります。水引は、ほどけにくい「あわじ結び」や「結び切り」を選ぶのが一般的です。
結婚祝いで避けられてきた品と、その理由
昔から結婚祝いでは、言葉の響きや連想から避けられてきた品があります。ここでは、その理由とあわせてご紹介します。
| 品物 | 避けられてきた理由とされること |
|---|---|
| 包丁・はさみなどの刃物 | 「切る」が「縁を切る」を連想させる |
| 食器・グラスなどの割れ物 | 「割れる」が「別れる」を連想させる |
| ハンカチ | 漢字で「手巾(てぎれ)」と書くことがある |
| 櫛(くし) | 「く(苦)」「し(死)」の音を連想させる |
| 偶数の数のもの | 割り切れる=別れを連想させる |
こうした考え方は、ふたりの門出に少しでも縁起の悪いことを近づけたくない、という贈る側の思いやりから生まれたものです。

今はどう考える?前向きな言い換えの文化
ただ、こうした決まりごとは、今ではそれほど気にしない方も増えています。むしろ、言葉を前向きに言い換えて贈る文化もあります。
- 刃物 → 「ふたりで未来を切り開いて」
- 割れ物 → 「割れて数が増える=末広がり、子宝」
- 偶数のペア → 「二つで一組=夫婦」、八は「末広がり」、十二は「1ダース」でひとまとまり
実際に、ペアの食器やグラスは、結婚祝いの定番として多くの方に選ばれています。包丁も、料理好きのおふたりから「欲しい」と言われることがあるでしょう。
大切なのは、相手の考え方やご家族の習わしに合わせることです。迷ったときは、先方に欲しいものを聞いてみたり、親しい間柄ならリクエストを聞いたりするのが安心です。目上の方やご年配のご家族がいる場合は、伝統的な考え方を大切にするとよいでしょう。
結婚祝いの品物、予算の目安と選び方
品物を選ぶときに、もうひとつ気になるのが予算です。相手との関係によって、一般的な目安があります。
関係別の予算の目安
結婚式に出席してご祝儀を渡す場合は、品物は贈らないか、贈る場合も気持ち程度とするのが一般的です。結婚式に出席しない場合や、式を挙げないおふたりに品物を贈る場合は、次のような金額がよく目安にされます。
- 友人・同僚:5,000円〜1万円程度
- 親しい友人:1万円〜3万円程度
- 兄弟姉妹・親戚:3万円〜5万円程度
あくまで目安なので、ご自身の年齢や地域の習わし、これまでのお付き合いに合わせて考えてみてください。
喜ばれやすい品物を選ぶコツ
- 新生活で使えるもの:食器やタオル、キッチン用品など
- 少し上質な日用品:自分ではなかなか買わない、ちょっと良いもの
- 消えもの:お菓子や名産品、お酒など。好みが分からないときにも安心
- ふたりの好みに合わせて:インテリアの好みが分からないときは、シンプルなデザインを
大切なのは、ふたりの新しい暮らしを思い浮かべながら選ぶことです。「これを使って、ふたりで楽しく過ごしてほしい」という気持ちは、きっと品物を通して伝わります。
贈るときに気をつけたいこと
水引とのし結婚祝いの品物には、紅白または金銀の「結び切り」か「あわじ結び」の水引を選びます。何度も結び直せる蝶結びは、「繰り返す」ことを連想させるため、結婚祝いでは避けるのが一般的です。表書きは「寿」や「御結婚御祝」などとします。
贈る時期結婚式に招かれている場合は、式の1か月前から1週間前くらいまでに届けるのがよいとされます。式に出席しない場合や、式を挙げないおふたりには、結婚の報告を受けてからなるべく早めに贈ると喜ばれます。
メッセージを添えて品物に込めた意味を、ひとことメッセージで伝えると、贈り物がより心に残ります。

まとめ
- 結婚祝いには、二つで一組のもの、末広がりのもの、吉祥の柄、紅白のものなど縁起物が選ばれてきた。
- 刃物や割れ物などは、言葉の連想から避けられてきた歴史がある。
- 今は気にしない方も増え、「未来を切り開く」など前向きな言い換えで贈る文化もある。
- 迷ったら相手の希望や家族の習わしに合わせ、水引は結び切りかあわじ結びを選ぶ。
むすびのひとこと
縁起を気にするのは、「ふたりには、よいことだけがありますように」と願う心の表れなのだと思います。決まりごとにとらわれすぎず、相手を思う気持ちを大切に選んでくださいね。その気持ちこそが、いちばんの縁起物です。ご縁、むすんでおきますね。
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ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
明日が、すこし楽しみな一日になりますように。



